株式会社リソース・インターナショナルより
海外の最新トレンドを
「Resource News」としてお届けしています。
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NEWS
RT acoustic より、アコースティック・パネルのサンプルが入荷しました。
 
タイのカーペットメーカーを親会社に持つ「RT acoustic」社から、手軽に貼り付けることのできるアコースティック・パネル「Block Beat」が発売されました。
 
ポリエステル製の小さなタイル状のピースを組み合わせ、壁などにシールのように自由に貼り付けることができ、手軽に吸音効果を得ることができます。厚さは9mmと12mm、標準色は14色。とても軽く硬質で、吸音性能も本格的。素材のポリエステルは再生材料で、環境にも配慮されています。
 
同社では、手軽なDIYタイプの「Block Beat」の他にも、木目調のパネルや自由な形に切り抜かれたパネル、天井から吊るシーリングタイプなど、カラフルでユニークなアコースティック・パネルを展開しています。これらの商品は、タイルカーペットのバッキング材の技術が応用されています。
TOPICS

Heimtextil 2025

1月14日から19日まで、ドイツ・フランクフルトでは世界最大級のテキスタイル国際見本市「ハイムテキスタイル2025」が開催されました。
ハイムテキスタイルは、1971年から50余年にわたり開催が続いており、長い歴史の中で名実ともにインテリア・マーケットの重要な地位を築いてきました。ハイムテキスタイルで発信されるテキスタイルトレンドは業界の指針となっています。 
 
コロナ禍以降、横ばいもしくは微増といった状態が続きましたが、今年は、開催規模が大きく上振れする活況の様子が見られました。出展者は2,600社から3,000社へ、来場者は46,000人から50,000人を上回わり、主催者のメッセ・フランクフルトは、世界の繊維産業の回復がみられ、見本市への需要がかつてないほど高まっていると述べています。 
パトリシア・ウルキオラとのコラボレーション
 
今年の新たな試みとして、世界的に著名なデザイナー兼建築家であるパトリシア・ウルキオラとパートナーシップを組み、インスタレーションを披露しました。
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パトリシア・ウルキオラは、スペイン出身の建築家でありプロダクトデザイナーです。大胆で遊び心があり、人間的な温かみに溢れた、パーソナリティを反映させたデザインワークは、世界中の人々を魅了し、多くの主要メーカーからのオファーが絶えず、今、最も勢いのあるデザイナーの一人と言えるでしょう。
 
今回は「among-us」をテーマに、650平米のオープンインスタレーションをホール12.0で展開し、メッセージを発信しました。AIやデジタル技術をデザインに活用したラグなどを紹介。創造性やデザインの持つ力、持続可能性、そして会話が弾むような親しみやすく心地よい雰囲気を提案しました。また、自身によるトークショーも開催され、多くの来場者を集めました。
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カーペット・エリアの拡大
これまでハイムテキスタイル展では、ファブリック類が出展の多くを占めていましたが、昨年よりカーペット・ラグの展示エリアをオープンし、インテリア全般を扱う見本市への変革に力を入れ始めました。

高品質な手織りカーペットから機械織りカーペット、繊維や糸、カーペット専用のテクノロジー関連の出店まで、幅広い出展者が集まり、ホール5を中心とする展示エリアは3倍以上の規模に拡大しました。ホール 5.1 / 6.1 のホワイエには、カーペット・ラウンジが展開され、ハイライト展示でPRが行われていました。

 

2026年には、繊維系床材だけでなく、LVTなどの硬質系床材の展示も企画されており、新しく Flooring & Equipment 製品エリアが開設されます。来年の出展応募がすでに例年の2倍に達しているとの発表もあり、カーペット産業の業界団体もハイムテキスタイルに注目を寄せています。新商品や新しいテクノロジーが集まるプラットフォームとしての存在感の高まりが、今後の注目の的となりそうです。

ハイムテックス・トレンド 25/26
 
ハイムテキスタイル展の名物ともなっているホール3の「ハイムテックス・トレンド」の展示は、今年はミラノのデザインプラットフォームであるアルコバが担当。「Future Continuous」というタイトルのもと、現代的な色、素材の品質、技術、生産プロセスにスポットライトを当てました。
アルコバは、ヴァレンティーナ・チュッフィとジョセフ・グリマによって2018年に立ち上げられたプロジェクトで、ミラノデザインウィークの中で最も注目される展示の1つとなり、毎年9万人以上の来場者を魅了しています。
 
テーマの「Future Continuous」は、「未来への継続」と訳せるでしょうか。繊維産業の歴史は古く、そして現在もなお廃れることなく続いている生活に密着した産業です。「未来へ続く」というサステナブルへの感覚を踏まえたモットーのもと、伝統的な要素と現代的なデザインを創造的な対話で組み合わせ、その過程で新しい洞察に満ちた物語を生み出します。忘れられそうなことに目を向けさせ、気づきと刺激を与えてくれる示唆に富んだ展示となりました。
(左)同サイトでは、コンセプトの紹介、インタビュー、カラーパレットの解説などを掲載したハイムテキスタイル・トレンド25/26のブックレットを公開しています。(右)FUTURE CONTINUOUSのコンセプトを体現するカラーパレットも紹介されています。
 
今年も、各サプライヤーとも積極的に新しいコレクションを発表していました。
織りに工夫を加えたテクスチャー感のある無地、ナチュラルカラー、エコ&サステナブルといった、昨年からの流れは続いています。ブラウンカラーやブークレー生地の人気も続いているようです。また、暗幕やアコースティック性といった機能を謳ったカーテン地も充実してきているようです。
 
各社の新作コレクションのサンプルも近日入荷予定です。ぜひショールームに足をお運びください。
PICK UP

新作商品や人気コレクションを弊社取り扱いの海外ブランドと併せてご紹介いたします。

EcoSoft® Tile Carpet  /  Carpets Inter(タイ)

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タイルカーペットの裏側は、黒いゴムのようなPVC製が主流を占めていました。形や施工の安定性や耐久性の面で優位であったためです。しかし、近年では環境への配慮から、ポリエステル製フェルトに移行しつつあります。加工時の有害物質発生のリスクが少なく、また、廃棄の際分別がしやすいという利点や、軽量であることも魅力です。

 

タイの Carpets Inter(カーペッツ・インター)社は、ポリエステルフェルトのバッキングに早くから目をつけ、商品開発を進めてきました。「EcoSoft®(エコ・ソフト)」は、ユニークで高性能、そして環境に配慮したタイルカーペットの裏地で、80% が使用済み廃棄水のボトル、5% が産業廃棄物としてリサイクルされた PET で作られています。

EcoSoft® は、摩耗の激しい商業施設に求められる厳しい性能基準をすべて満たすだけでなく、寸法安定性、耐久性、快適性、吸音性、断熱性、衛生性、室内空気質の点で、従来の PVC 裏地を上回っています。 現在までに、同社は EcoSoft® の製造を通して、地球環境を阻害する 9億 2千万本以上の PET ボトルを転用してきました。

 

Carpets Inter社は、タイ証券取引所に上場するTMC Corprationの傘下企業で、タイルカーペットを専門に扱うブランドです。カーペット・メーカーとして歴史を持ち、その品質において確かな地位を確立してきた Royal Tahi社は兄弟会社にあたります。世界各国に拠点を持ち、環境対策に力を入れた確かな製品づくりで信頼を獲得、有名ホテルや大企業のオフィスなどへの納品実績を誇ります。

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